谷崎潤(rùn)一郎の戯曲『無(wú)明と愛(ài)染』を「觸角」の新藤兼人が腳色、「座頭市喧嘩太鼓」の三隅研次が監(jiān)督した文蕓もの。撮影は「殺し屋をバラせ」の宮川一夫が擔(dān)當(dāng)した。
南北朝時(shí)代。戦火を免れた山寺に、無(wú)明の太郎と異名をとる盜賊が、白拍子あがりの情人愛(ài)染と爛れた生活を送っていた。自墮落な愛(ài)染、太郎が従者のように獻(xiàn)身しているのは、彼女が素晴らしい肉體を、持っていたからだった。晩秋のある夕暮、京から太郎の妻楓が尋ねて來(lái)た。太郎は、自分を探し求めて訪(fǎng)れた楓を邪慳に扱ったが、彼女はいつしか庫(kù)裡に住みつき、ただひたすら獣が獲物を待つ忍従さで太郎に仕えた。それから半年ほども過(guò)...